#0021
【練習記録】長年のつっこみ癖、左腰始動でついに直った
練習場でドライバーだけ。切り返しの始動を左腰にしたら、前回6球あったプッシュスライスがゼロになり、ヘッドスピードは1.7m/s、キャリーは14ヤード伸びました。長いこと抜けなかったつっこみ癖が、ようやく直った手応えです。
練習のテーマ
- テイクバックから切り返しの始動を左腰にする
- 狙いは、上体が目標側に突っ込む癖を直すこと
練習内容
- 最初にステップ打ちを10球ほど
- ドライバーを17球計測(1球は誤計測で除外)
- スタンスを拳一つ分広く
- 左腰を引いてクラブが降りてくるのに合わせて、右手を右側に投げるように振る
- アドレスの向きはマットのラインと、顔の向きを鏡でチェック
- ドライバーを後ろから4本撮影
練習の結果・振り返り
ついに、つっこみ癖を直せました。切り返しを左腰から始めると、クラブのヘッドが手を追い越していくような動きになって、スライスはほぼなくなりました。
左腰から動くと体重移動が大きくなってブレたので、スタンスを広げたら安定しました。右手を右に投げる形にすると、きれいにまっすぐ飛ぶ感触がありました。
左に出る球もあって微調整は必要ですが、飛距離も出ていて、慣れればもっと伸びそう。このまま磨いていきます。ステップ打ちは切り返しと体重移動が同じ動きなので続けます。
AIコーチの分析
まず、良くなったところから。数字はこうでした。
| 指標(ドライバー16球) | 今回 | 前回(9/13) |
|---|---|---|
| 右に10ヤード超のミス | 0球 | 8球(21.1%) |
| ヘッドスピード | 40.6m/s | 38.9m/s |
| ミート率 | 1.33 | 1.33 |
| キャリー | 実測183y(コース球目安191〜198y) | 実測170y(同176〜183y) |
| キャリーのばらつき(標準偏差) | 9.5y | 12.2y |
| アタック角 | +3.3° | +0.8° |
| フェース角 | −2.7° | −0.1° |
| 左に10ヤード超のミス | 4球(25.0%) | 5球(13.2%) |
「スライスはほぼなくなった」は数字どおりでした。ヘッドスピードが上がっても当たりの質は変わっていないので、力任せではなくスピードそのものが上がっています。キャリー183ヤードは、この1か月だと9/2に次ぐ高さ。アタック角も上向きに変わっていて、ヘッドが手を追い越す感触と合っています。
いちばん飛んだ球(199ヤード、コース球なら207〜215ヤード目安、ミート率1.48)を6コマで切り出したのがこれです。
次に見えてきた課題は、左へのミスです。フェース角が閉じる側に戻って、左に10ヤード超外れた4球は、どれもフェースが4.9〜11.6°閉じていました。アドレスの向きは確かめていて、まっすぐ飛んだ12球の出球はほぼ0°なので、向きよりもフェースの閉じ方のばらつきと見ています。コーチの見立ては、左腰を先に強く動かした分、腕が置いていかれて手でフェースを返しているのでは、というものでした。
もう一つ、後ろからの動画では伸び上がりが4本とも基準の2.5cmを超えていました。前回、計測の合間にステップ打ちを混ぜた回は基準内に収まっていたので、次は合間に混ぜる形で比べます。上体の突っ込みは後ろからの1台だと測れないので、正面からも撮って確かめます。
左腰始動はこのまま続けて、フェースの向きと伸び上がりを揃えにいきます。
AIコーチの分析・原文全文を開く
本人からの説明(原文)
練習のテーマ
ドライバー習得のための集中練習でドライバーだけを振った。今回心がけたのは、テイクバックから切り返しの始動を左腰にすること。
練習内容
クラブのヘッドが手を追い越していくような動きになるよう、切り返しを左腰始動にした。体重移動が多くなって体がブレるようになったので、スタンスを少し広く取った。左腰を引くとクラブが降りてくるのでそれに合わせて右側に右手を投げるような形でスイングした。ステップ打ちはこの切り返し方法と体重移動が一緒なので続けていく(本人申告。練習の最初に約10球、計測前に別枠で実施したことを2026-09-14に確認済み。2.(2)参照)。
練習の結果・振り返り
ついにつっこみグセを直しました。スライスはほぼなくなりました。左に出ることもあったが、これはアドレスで左を向いていた可能性がある。微調整は必要だが、飛距離も出ておりもっと慣れれば伸びそうなのでこのまま磨いていこうと思う。
「5.本人に聞きたいこと」への回答(2026-09-14追記):
1まざってないです。2マットのラインと、顔の向きを鏡でチェックしてました 3拳一つ分ぐらいかな
- (1) R10に記録された17球以外に打った球・ドリル球は混ざっていない。全16球(誤計測1除外)は通常スイングとして扱ってよい(全球データファイルの脚注の本人確認と一致)
- (2) アドレスの向きは「マットのライン」と「顔の向きを鏡で」チェックしていた。0.の(d)・2.(1)に反映
- (3) スタンス幅は拳一つ分ぐらい広げた。0.の(f)・2.(2)に反映
「5.本人に聞きたいこと」への回答(2026-09-14追記・第2回):
1練習のはじめに10きゅうほどやりました。2前者です
- (1) ステップ打ちは練習の最初に約10球、別枠(R10記録前)で実施していた。今回のR10計測(#1〜#17)の球間には混ぜていない。9/13後半(#44・#51)で伸び上がりが基準内だったときは計測の合間にステップ打ちを混ぜていたので、この違いが2.(2)の伸び上がり再燃の一因という仮説は成立するが、動画n=4・1セッションのみの比較のため確度は低〜中に留める(次回、計測の合間に混ぜた回と最初だけの回でDTLの伸び上がりを比較する。2.(2)・4.に反映)
- (2) 「つっこみ」は上体が目標方向に突っ込む感覚(前者)。骨格解析の指標でいうと、前傾角の変化(起き上がり)よりも、頭・上体そのものが目標方向へ移動する動き(正面動画のhead_impact指標に近い概念)に対応し、今回のDTL(後方)1台の計測では直接測れていない。「つっこみを直した」という感触と、#4で前傾角-11°の起き上がりが出ていることは別々の現象として整理し、「ヘッドが手を追い越す」感覚は上体の突っ込みが減って手元が先行しなくなった結果として整合する(確度: 中。2.(2)に反映)
前回(9/13)の本人の決定(突き合わせ対象):
「左に引く」癖は意識して直さず現在のフォームで安定を求める。「クラブを投げるイメージ」はヘッドスピード向上目的で次回試して感触が良ければ取り入れる。
今回の練習内容(左腰始動・右手を右側に投げる)は、9/13時点で予告していた「ボールを地面に投げつけるドリル」そのものではなく、切り返しの始動位置を変える別の意識だった。ヘッドスピードの向き合い方としては同じ方向の実験と見て、4.でヘッドスピードの答え合わせを継続する。
0. ひとこと
17球中1球(#12、ヘッドスピード54.6m/sで物理的にありえない値のため除外)を除いたn=16、練習場のマット打席・レンジボールで13:08〜13:14の5分32秒、ドライバーのみの集中練習でした。短時間・少球数のセッションという前提はまず押さえてください。
数字の中心は2つです。ひとつは9/13にあった右への10ヤード超ミス(プッシュスライス)が8球(21.1%)から0球へ消えたこと。もうひとつは、9/13で-0.06°までほぼニュートラルに戻したクラブフェース角が、今回-2.72°まで閉じ側に逆戻りし、左への10ヤード超ミスが13.2%から25.0%(4/16)に増えたことです。「スライスが直った」のは事実ですが、その裏で9/6〜9/9に苦しんでいた「フェースの閉じ」がほぼ同じ水準(9/9は-2.83°)まで戻っています。
距離はレンジ実測とコースボール(Pro V1級)換算の目安を併記します(換算スクリプト、係数は実測ベースの自前補正)。
| 区分 | n | 実測キャリー | コース球目安 |
|---|---|---|---|
| 全16球 | 16 | 183.2y(sd9.5) | 191〜198y |
| うち芯食い(ミート率1.30以上) | 13 | 185.4y | 193〜200y |
過去数セッションの同換算(1W)と比べると、9/6が172〜178y、9/8が178〜185y、9/9が171〜178y、9/13が176〜183y、9/2が194〜201yでした。今回(191〜198y)は直近1か月でもっとも高い水準に近く、9/2に次ぐ高さです。「過去最高」ではなく「9/2に次ぐ好調日」というのが数字に忠実な表現です。
以下、本人の感触ひとつずつに数字を当てます。
「ついにつっこみグセを直した」「ヘッドが手を追い越す」: ヘッドスピードは9/13の38.9m/sから40.6m/sへ+1.7m/s伸び、ミート率は1.334→1.334とほぼ変わっていません(=速く振れるようになった分、当たりの質を犠牲にしていない)。アタック角も+0.80°→+3.29°と、より上向きにボールを捉える方向に変わりました。ここまでは「振り遅れが減ってヘッドが走るようになった」という体感と矛盾しません。ただし、同じ方向の変化(アタック角が上向きになる)は、体が起き上がる動き(伸び上がり)でも起きます。骨格解析では今回の4本すべてで伸び上がりが基準(2.5cm)を超えており(詳細は2.(2))、アタック角の上昇分がどこまで「良い変化」でどこまで「体が起きた副作用」かは、今回のデータだけでは完全には切り分けられません(確度: 中)。
「スライスはほぼなくなった」: これは正しく数字が裏付けます。右への10ヤード超ミスは9/13の8球(21.1%)から今回0球です。ただし、これは新しい技術というより、フェースの閉じが戻ったことの裏返しでもあります。9/13の分析でも「左右のミスはフェース角のばらつきが原因」と見ており、そのばらつきの中心が右(開き)から左(閉じ)へ動いただけ、という読み方もできます。実際、左への10ヤード超ミスは13.2%→25.0%に増えており、全体の10ヤード超ミス計は34.2%(9/13)→25.0%(今回)とむしろ改善していますが、中身は「右のミスが消えて、その分すべて左に寄った」という構図です。
「左に出るのはアドレスで左を向いていた可能性」: これは支持しにくい説明です。着弾±10ヤード以内だった12球(うち1球は打出方向以外のデータ欠測)の出球方向(打出方向)の平均は-0.97°でほぼ真っすぐでした。もしアドレスが一貫して左を向いていたなら、良かった球も含めて全体が左に寄るはずですが、そうなっていません。一方、左への10ヤード超ミス4球だけを見ると出球方向の平均は-6.72°と大きく左に出ており、かつフェース角の平均も-7.67°(OK球平均は約-0.9°)と閉じています。本人への確認でも、アドレスの向きは「マットのライン」と「顔の向きを鏡で」チェックしていたとのことで、無警戒に構えていたわけではありません。この点を踏まえると、「アドレスの向き」という一定のズレより、「その4球だけフェースが閉じて出球ごと左に持っていかれた」という、球ごとのばらつき(スイングの再現性)の問題として読むほうが数字には近いです(確度: 中〜高)。残る論点は、目印にした「マットのライン」とR10自体の基準線(機器の設置の向き)が一致していたかどうかで、これは本人の意識だけでは切り分けられません(次回の確認方法は4.参照)。
「飛距離が出た」: 実測183.2y(コース球191〜198y)は直近では9/2(194〜201y)に次ぐ高さで、9/13(176〜183y)より明確に上です。ただしn=16・5分半という短時間の計測で、セッション全体を通じた再現性はまだ確認できていません。
「スタンスを広くして安定した」: 本人の回答では「拳一つ分ぐらい」広げたとのことです。R10はスタンス幅そのものを測れませんが、間接的な指標で見ると結果は一様ではありません。キャリーのばらつきはsd12.2y(9/13)→sd9.5y(今回)と縮んでおり感触と矛盾しませんが、ヘッドスピードのばらつき(sd1.19、9/13はsd1.27)はほぼ同水準、ミート率のばらつき(sd0.054、9/13はsd0.04)はむしろわずかに拡大しています。「安定した」と言えるのはキャリーの結果に限られ、スイングそのものの再現性(HS・ミート率)まで良くなったとは言えません。サンプル数(n=16)も練習時間(5分半)も9/13よりかなり少ないため、この差が本当にスタンス幅の効果かは次回以降で確認します。
1. 続けること
- ヘッドスピードの伸び、質を落とさずに: 38.9m/s(9/13)→40.6m/s(今回)。ミート率は1.334で変わらず、ヘッドスピードだけが上がっています。力任せで速く振って当たりが荒れたわけではないので、この上げ方自体は評価できます
- 右へのプッシュ・プッシュスライスの消失: 9/13の8球(21.1%)から今回0球。左腰始動という新しい意識を入れた直後にこの変化が出ているのは、方向としては見るべきものがあります(ただし2.(1)の通り、代償として左ミスが増えている点はセットで見る必要があります)
- キャリーのばらつきの縮小(参考): sd12.2y(9/13)→sd9.5y(今回)。ただしn=16と少なく、次回以降の再現性で確認します
2. 直すこと(最大2点)
(1) スライスは消えたが、フェースが9/9水準まで閉じ側に戻り、左10yd超ミスが13.2%→25.0%に増えた
何が起きているか
クラブフェース角の平均は-0.06°(9/13)から-2.72°(今回)へ。これは9/9の-2.83°とほぼ同じ水準で、9/13で一度解消した「フェースの閉じ」がそのまま再現しています。着弾±10ヤード以内の12球(うち1球は面データ欠測)の出球方向は平均-0.97°とほぼ中立なのに対し、左10ヤード超ミス4球(#1・#3・#11・#16)の出球方向は平均-6.72°、フェース角は平均-7.67°(-4.9°/-9.3°/-4.9°/-11.6°)まで閉じています。右への10ヤード超ミスは0球で、9/13にあった「右も左もばらつく」状態から「閉じ方向にだけばらつく」状態に変わりました。
本人の感触との答え合わせ
「スライスがほぼなくなった」は数字通りです。一方「左に出るのはアドレスの向きの可能性」は、OK球12球の出球方向がほぼ中立(-0.97°)であることから支持しにくく、フェース角そのものが球によって大きくぶれている(左ミス群-7.67°、OK群約-0.9°)ことのほうが説明力があります。本人はアドレスの向きを「マットのライン」と「顔の向きを鏡で」確認していたとのことで、この点でもアライメント説はさらに弱くなります(確度: 中〜高)。
原因(確度: 中)
9/11時点の分析(左足内転筋の壁への質問)で、「下半身(左サイド)を強く先行させると、骨盤の回転量そのものが減って腕とクラブだけで振る動きに寄りやすく、クラブが体の回転より先に閉じてしまうリスクがある」という懸念を挙げていました。今回の「切り返しの始動を左腰にする」という意識も、下半身が先に大きく動く点は共通しており、同じ仕組み(下半身の動きに対して上体・腕の回転が追いつかず、手だけでフェースを返す)が働いた可能性はデータの方向と整合します。9/13時点では同じリスクに対して別の対処(体の右側でスイングを完結させる意識)で一度フェースの閉じを解消できていたため、これは技術が失われたというより、まだ再現性が定まっていない(意識を変えるたびに別の副作用が出る)段階と見るのが妥当です。次回どのデータで確度が上がるか: 正面(face-on)動画があれば、切り返しの瞬間の骨盤と肩・腕の回転量の差(捻転差)を追え、「下半身が先行しすぎて腕が置き去りになっているか」を直接確認できます。
直し方(ドリル)
- 目的: 下半身が先に動いても、腕とクラブが遅れて閉じすぎないよう、球ごとのフェース向きのばらつき(左ミス-7.67°とOK-0.9°の差)を縮める
- やり方: トップで一瞬止めてから下半身(左腰)だけを先に切り返す「ストップ&ゴー」の素振りを5回。そのあとハーフスイング(肩から肩)でフェースの向きを毎回目視確認しながら10球、最後にフルスイング10球
- 量: 週2練習のうち1回、素振り5回+球出し20球前後を練習の最初に組み込む(全体100球前後の枠内)
- 参考動画: 「【飛距離アップ】捻転差体感ドリル!脱手打ち!」 https://www.youtube.com/watch?v=PupwKPx7EGY
- 直ったと言える基準: 左ミス群の出球方向平均(-6.72°)とOK群平均(-0.97°)の差(現状約5.75°)が3°以内に縮む、クラブフェース角平均が±1.5°以内(9/13水準)に戻る、左10yd超ミス4/16(25.0%)→3球以下
(2) 伸び上がり(早期伸展)が4本の動画すべてで基準超に戻った
何が起きているか
骨格解析(後方DTL動画)による伸び上がり(骨盤のボール側への移動量、基準2.5cm以内)は、今回計測した4本すべてで基準を超えました。
| 球 | 伸び上がり | 前傾角変化(アドレス→インパクト) | R10フェース/パス | キャリー | 着弾偏差 |
|---|---|---|---|---|---|
| #4 | 8.4cm(超) | -11.0°(超・起き上がり) | -4.6° / -1.5° | 184y | -9y |
| #9 | 4.2cm(超)。※イベント検出が約2コマ早かったため、目視でコマを補正して再計算すると4.5cm(超) | +0.3°(ほぼ変化なし)。※補正後は-4.8°(基準10°内) | -1.4° / -11.2° | 199y(最長・ミート率1.48) | -8y |
| #15 | 5.2cm(超) | -0.1°(ほぼ変化なし) | +1.2° / +1.0° | 189y | +5y |
| #17 | 3.8cm(超) | -0.7°(ほぼ変化なし) | -1.1° / +0.7° | 189y | -2y |
9/13後半の同種計測(#44・#51)は基準内(-1.4cm・1.1cm)まで収まっていたので、今回は明確に戻っています。ただし内訳をよく見ると、基準超の中身は一様ではありません。前傾角(上体の前傾具合)まで大きく崩れているのは#4だけ(-11.0°、いわゆる「起き上がり」)で、#9・#15・#17は骨盤の横移動量は基準を超えているものの、前傾角自体はほぼ保たれています。骨盤が的方向にわずかに動いても、上体の前傾を保てていれば「棒立ちになる」典型的な起き上がりとまでは言えません。
本人の感触との答え合わせ
本人への確認により、「つっこみ」は上体が目標方向に突っ込む感覚を指すことが分かりました。これは骨格解析の指標でいうと、前傾角の変化(起き上がり、上体が上方向に伸びる動き)よりも、頭・上体そのものが目標方向へ移動する動き(正面動画で測るhead_impact指標に近い概念)に対応しており、今回のDTL(後方)1台の計測では直接測れていません。したがって、「つっこみを直した」という感触と、#4で前傾角-11°の起き上がりが出ていることは、同じ現象の裏表ではなく別々の現象として整理するのが妥当です。一方、「ヘッドが手を追い越す」という感触は、上体の突っ込みが減って手元(グリップ)が先行しなくなった結果として起きる現象と考えると整合します(確度: 中)。腕の振り遅れ(スライスの原因)と、下半身が浮き上がる動き(起き上がり)は、それぞれ別々に良くなったり悪くなったりしうる、というのが今回の数字が示すところです。
原因(確度: 中〜低)
スタンスを拳一つ分ぐらい広げたことと、切り返しを左腰で強く始動する意識は、いずれも下半身を大きく使う動きです。支える筋群(内転筋・体幹)の粘りが間に合わないと、骨盤がボール側・上方向に浮き上がりやすくなります。9/13後半(#44・#51)で基準内に収まっていたときはステップ打ちを計測の合間に混ぜており、その反復が下半身の粘りを助けていた可能性があります。今回はステップ打ちを練習の最初に約10球、計測(#1〜#17)とは別枠で行い、計測の合間には混ぜていないことが確認できました。9/13後半のような「直前に下半身の動きを確認してから打つ」反復が今回はなかった、という違いが伸び上がり再燃の一因という仮説は成立しますが、動画n=4・1セッションのみの比較のため確度は低〜中に留めます。なお、ヘッドスピードのばらつき(sd1.19、9/13はsd1.27)やミート率のばらつき(sd0.054、9/13はsd0.04)は9/13からほぼ変わらないかわずかに拡大しており、スタンス幅を広げたこと自体が伸び上がりを防ぐ方向に効果を上げたとは言えません。次回どのデータで確度が上がるか: 計測の合間にステップ打ちを混ぜた回と、最初だけにまとめてやった回とでDTLの伸び上がりを比較します。あわせて正面動画があれば骨盤の高さの時系列変化を直接追え、アタック角の上昇分のうちどれだけが伸び上がりによるものかも切り分けられます。
直し方(ドリル)
- 目的: 骨盤が的方向・上方向に浮き上がる動きを抑え、9/13後半で見えた基準内(-1.4〜1.1cm)の状態を再現する
- やり方: お尻を壁につけて素振りをするドリル。切り返しでお尻の左側だけが壁につくよう回転する感覚を確認する。そのあとステップ打ち5球→通常スイング10球の順で、球を打つ前に骨盤の高さが変わっていないか確認する
- 量: 週2練習のうち1回、壁素振り10回+ステップ打ち5球+通常10球のセットを2セット
- 参考動画: 「【インパクトで起き上がってしまう人の治し方と練習ドリル】トップしやすい大きな原因!☆安田流 ゴルフレッスン☆」 https://www.youtube.com/watch?v=Gf-DU1VIfpw
- 直ったと言える基準: 次回有効なDTL動画が撮れた球で伸び上がり2.5cm以内、前傾角変化が±5°以内(#4の-11.0°を再現しない)
3. データ詳細(動画含む)
3.1 今は触らないこと
- 他番手(GW・AW・PW・9I・8I・4Uなど): 今回はドライバーのみ17球のため計測なし。前回比較・LPGA比較は次回以降に持ち越します
- スピンそのものの実測値: 実測平均4061rpm(n=12/16)は9/13(4225rpm)からわずかに減っていますが、n=12とまだ十分ではなく、今回は優先度を下げます
- 右手を右側に投げる動きの細部: 骨格解析はDTL(後方)動画のみで、腕の振り出し方向を高精度に追う設計になっていません。今回のキーフレーム画像(横1000px程度・6コマ・逆光シルエット)ではこの動きの有無を目視で判定できる解像度がなく、評価を保留します
3.2 スイング動画解析(DTL 4本)
R10は結果(球のデータ)、動画の骨格解析は動き(原因側の仮説材料)という役割分担で読みます。今回は後方(DTL)動画4本(#4・#9・#15・#17)を解析しました。データは2.(2)の表の通りです。
キーフレーム画像(4本×各6コマ)を目視で確認しましたが、いずれも逆光のシルエットで1コマあたりの解像度が横170px程度しかなく、フェースの向きや「右手を右側に投げる」動きの角度、スタンス幅の広さを目視で判定するには不十分でした。4本の間で見た目上の大きな違いを判別できていません。骨格解析の数値(伸び上がり・前傾角変化)を主に使い、目視は参考程度に留めています。
3.3 計測条件・データの注意
- レンジボール・マット打席のため、実弾より初速やや低め・スピンやや多めに出る傾向があります
- 誤計測1球(#12、HS54.6m/s)を除外しています。物理的にありえない値のため分析前に静かに除外しました
- #13(13:12:19)はクラブフェース角・クラブパス・アタック角のデータが欠測でした(計測器側の一時的な検出不良とみられます)。着弾位置・出球方向・キャリーはあるため、それらの集計には含め、フェース角関連の平均計算(n=15/16またはn=11/12)からは自動的に除いています
- 骨格解析(DTL)は30fps・体長スケールの簡易計測で、今回のキーフレーム画像は目視での細部確認には解像度不足でした(3.2参照)
4. 次回の答え合わせ指標
前回(9/13)までの宿題との答え合わせ:
| 指標 | 9/13時点の目標・位置づけ | 今回の結果 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 右10yd超ミス(1W) | 8/38→5球以下 | 0/16 | 達成 |
| プッシュスライス(右方向かつ曲がり大) | 6球→3球以下 | 0球 | 達成 |
| クラブフェース角平均 | ±1.5°以内を維持 | -2.72° | 未達(9/9水準に逆戻り) |
| 10yd超ミス計 | 34.2%→30%以下 | 25.0%(4/16) | 達成(ただし中身が左に偏る) |
| HS前半→後半の差 | ±0.5m/s以内 | +0.53m/s(40.3→40.9) | わずかに未達 |
| 伸び上がり(early_ext、DTL) | 2.5cm以内を維持 | 4本とも3.8〜8.4cm(超) | 未達 |
| クラブを投げるイメージ(ボール投げドリル) | 素振り10回→実打10球で試す(採否は本人判断) | 今回は別の意識(左腰始動)を試した。ボール投げドリルを試したかは未確認 | 未実施(推定。次回の会話で確認) |
今回の結果を受けた次回の目標値:
| 指標 | 目標値 | 判定タイミング |
|---|---|---|
| 左10yd超ミス(1W) | 4/16(25.0%)→3球以下 | 次回計測 |
| 左ミス群と OK群の出球方向の差 | 現状約5.75°(-6.72°〜-0.97°)→3°以内 | 次回計測 |
| クラブフェース角平均 | ±1.5°以内に戻す | 次回計測 |
| 伸び上がり(early_ext、DTL) | 2.5cm以内(9/13後半の水準) | 次回、有効なDTL動画が撮れた回 |
| 前傾角変化(インパクト) | ±5°以内(#4の-11.0°を再現しない) | 同上 |
| ヘッドスピード | 40m/s以上を維持しつつフェース角改善の両立 | 次回計測 |
| アドレスの向き(マットのラインとR10設置の向きの一致) | アライメントスティックでマットのラインと平行に1回確認 | 次回練習 |
| ステップ打ちを計測の合間に混ぜるか(伸び上がり仮説の検証) | 合間に混ぜた回と最初だけの回とでDTLの伸び上がりを比較 | 次回、両条件を撮り分けられた回 |
5. 本人に聞きたいこと
全問回答済み(2026-09-14)。追加の質問はなし。回答内容は冒頭「本人からの説明」の2回分の追記を参照。次回に向けたこちら側のアクション(アドレスの向きの確認、ステップ打ちの混ぜ方の比較)は4.の表にまとめている。
6. 記事用の短縮版
分析
今回のテーマは「切り返しの始動を左腰にすること」。ドライバー17球(誤計測1球除く16球)を計測しました。結果、9/13にあった右への10ヤード超ミス(プッシュスライス)は8球から0球に消え、ヘッドスピードも38.9m/sから40.6m/sまで伸びました。ミート率はほぼ変わらないので、力任せではなくスピード自体が上がった手応えです。「スライスがほぼなくなった」という感触は数字が裏付けています。一方でクラブフェースの向きは平均-2.72°まで閉じ側に戻り、左への10ヤード超ミスが13.2%から25.0%に増えました。「アドレスが左を向いていたかも」という見立ては、良かった球の出球方向がほぼ真っすぐだったことに加え、本人によるとアドレスはマットのラインと鏡で確認していたとのことなので、可能性は低そうです。骨格解析では、体が浮き上がる動き(伸び上がり)が4本の動画すべてで基準を超えており、9/13後半で一度収まっていた状態から戻っています。ステップ打ちは今回、練習の最初に約10球だけで計測中には混ぜておらず、これが一因の可能性があります。なお「つっこみ」は上体が目標方向に突っ込む感覚とのことで、骨格解析の起き上がり(前傾角の変化)とは別の動きのため、両者は矛盾しません。スタンスは拳一つ分広げたとのことですが、キャリーのばらつきは9/13よりやや小さくなった一方、ヘッドスピードやミート率のばらつきは変わっていませんでした。飛距離は実測183.2y(コースボール換算191〜198y)で、直近では9/2に次ぐ好調な水準でした。
提案
- 捻転差ドリル(下半身が先行しても腕が置き去りにならないように) — トップで一瞬止めてから左腰だけ先に切り返す素振りをはさみます。「【飛距離アップ】捻転差体感ドリル!脱手打ち!」 https://www.youtube.com/watch?v=PupwKPx7EGY / 答え合わせ: クラブフェース角±1.5°以内、左10yd超ミス4→3球以下
- 壁ドリルで伸び上がりを抑える — お尻を壁につけて、切り返しで左側だけが壁につく感覚を素振りで確認してから打ちます。「【インパクトで起き上がってしまう人の治し方と練習ドリル】☆安田流 ゴルフレッスン☆」 https://www.youtube.com/watch?v=Gf-DU1VIfpw / 答え合わせ: 伸び上がり2.5cm以内
- アライメントスティックでアドレスの向きを確認 — セット前にスティックを目標方向に置いて構えを確認します。答え合わせ: 良い球と悪い球の出球方向の差が縮むか
AIコーチからの提案
- ストップ&ゴーの素振り — トップで一瞬止めて、左腰だけ先に切り返す素振りを5回。そのあとハーフスイングでフェースの向きを目で確かめながら10球、フル10球(参考動画)。答え合わせ: フェース角±1.5°以内、左に10ヤード超のミス3球以下
- 壁ドリルとステップ打ちを計測の合間に — お尻を壁につけて、切り返しで左側だけが壁につく素振り10回→ステップ打ち5球→通常10球(参考動画)。答え合わせ: 伸び上がり2.5cm以内
- 向きの確認と正面動画 — アライメントスティックで、R10の向きとマットのラインが平行かを一度確かめる。正面からも撮って、上体の突っ込みを見る
ヘッドスピード40m/s台はキープしたまま、次の練習で答え合わせします。
この記録を書いているのは、平均100でシングルを目指している40代です。詳しくはAboutに。
それでは、ナイスで~す!